豆腐の入った水の冷たさの想い出
いつも、豆腐を食べる時に、想い出す。 子供時代に豆腐屋さんへ行くと、豆腐屋さんが、冬でも、冷たい水の中に、そっと手を入れて、そーっと浮かすように豆腐を手で抱えて引き揚げ、売ってくれた。
自転車の荷台に木の容器に入れて豆腐を売ってる豆腐屋さんの行商もいた。その時も、冷たい水の中に豆腐が入っていた。 近所から聞こえて来る、♪トーフー♪と云うラッパのような音も想い出す。
あの時の水の冷たい様子は、自分が顔を洗う時の冷たい水の感覚でわかっていた。 それでも、冷たい水に、何か1日の始まりや、家族の温かさを感じていた。