エルサレムと日本人
エルサレムは、三つの一神教の聖地がある。ユダヤ教の嘆きの壁、イスラム教の岩のドーム、カトリック教の聖墳墓教会。エルサレムを訪れ、それらは隣り合わせにあっても、各信者は、他の宗教の聖地を訪れることは無い。
一方、日本人の多くは、エルサレムを訪れると、四国四十八箇所巡りのように、三つの聖地を周って、参拝すると云う。これが、日本人の多くが持つ、各宗教を許容する宗教観の表れであるとの解説を聞いた。(山折哲雄さん講演)
そして、日本の寺院、神社は、森や山にすっぽり隠れるように造られることが多いと言う。西洋では、自然の中に、その存在を主張するかのように、聳え立つ建物が多いと対比される。
全てを、許容し、すっぽりと自然の中に収まる存在、そこに安らぎがあるように感じる。
Comments
今日は山歩きをして、長崎と佐賀の県境に残っている江戸時代初期の隠れキリシタンの墓碑群を見学してきました。
目には見えないものの、心には感じる聖なるものへの敬虔な思いの強さは、人類に共通して人間の心のエネルギーの多くを費やさせる何かを物語っているように感じます。
Posted by: のほほん | November 03, 2006 06:27 PM
のほほんさん、隠れキリシタンの墓碑群ですか? 目に見えないエネルギーが溢れている場所でしょうね。山歩きも好いですね。
Posted by: life-artist | November 03, 2006 06:57 PM