医療は高齢化社会の成長産業?
今朝の日経の記事の見出しに、ちょっと違和感を覚えた。病気が増える事を当然に、産業としての成長性を論ずる経済論の冷たさを感じた。
平均寿命は世界一でも、不健康年齢も世界一の日本人。人生の最後の7年弱を病気で過ごす日本人が、評論家のように、他人事のように、医療は今後の成長産業と言えるだろうか?
病気や寝たきりにならないためには、予防のための健康教育、食育が、よっぽど大切だと思う。やむを得ず病気になった人には、好い医療を充実させる必要があるが、それを成長産業と云うのは、無神経過ぎると私は考えてしまう。葬儀社も成長産業と言った時の言葉の響きに、私の感情は反発をしてしまうのと同じだった。
確かに、質の高い医療サービスを受けるには、公的保険だけの制度ではいけないと思う。世界一の競争力を持つ日本の製造業と比べれば、日本の医療・医薬品産業は低い水準と云われる。確かに今後、医療分野の自由競争で質を高めなければならないとは思う。ただ、"医療は成長産業"と云う言葉に、冷たいものを感じてしまった。
医療のお世話にならないために、食育もがんばろうと思う。
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