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November 30, 2006

業界めぐり、アドリブの展開

この1週間は、中東のゲストに随行しての石油業界めぐりで慌しい。スケジュールや内容に、予期せぬ展開もあり、まさに、アドリブ演奏のようなもの。

心地よい驚きも、心配な驚きも、いずれにせよ、私の好きなサプライズの一種と思えば、まーいいかと思う。

久しぶりに再会する業界の人の中にも、仕事のことではなく、その人の人間力と云うような魅力で、飲みたくなる人もいる。来週からの自由な時間が復活したら楽しみが増えるようように思う。

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November 29, 2006

年末の列車切符予約成功

昨日は、年末の列車の切符の予約申し込み(1ヶ月前)のため、早朝JRの駅に立ち寄り出社した。12月28日の終業後直ぐ、九州への帰省に、先ずは、品川から新幹線で、岡山へ向かうことにした。

岡山へ深夜到着し、翌日朝は岡山市内を散歩、午前中に、大学時代の友人に会い、昼、博多へ向かう案。レンタサイクルで、岡山を散策も好いなーと思う。年末の帰省を利用した一石二鳥の旅。

12月29日夕方には、福岡・大牟田で、姉と行きつけのレストラン松本へ行ける。生前の両親も好きだった松本定食が懐かしい。新幹線の指定券が取れて、心は少し年末気分になれた。

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November 28, 2006

石油業界との面談

昨日は、中東からの幹部の来日に同行して、慌しい一日だった。日本の石油業界の色々な今後の経営問題・針路について考えるのにとても良い刺激になった。

再び業界に復帰して良かったなーと、つくづく思えた。

中東から来日の幹部とも、とても周波数が合う感じで、嬉しかった。


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November 27, 2006

愛宕山から両国・吉良邸を望む

昨日、浅草の古い料亭の方に聴いた話に驚いた。大石内蔵助は、愛宕神社のある愛宕山から、遠く両国の吉良邸方面を確認するように眺めたとの逸話を聴いた。

私が働いている職場の直ぐそばの愛宕山に、そんな逸話もあったことを知り、嬉しかった。今度、愛宕山から両国方面を、内蔵助になったつもりで眺めてみよう。

また、愛宕神社の階段はとても急で、私は登る気が起きず、いつも愛宕脇のエレベーターを使うが、愛宕神社の階段は出世階段と云って、登ると縁起が好いとのこと。私は、エレベーターで登り、階段を歩いて下ったことは何度かある。出世階段と云われる愛宕神社の階段を、登ったことは一度もなく、ただ歩いて下ったことが何度もある自分に苦笑。

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紙芝居

昨日、近所の図書館に立ち寄った時、貸し出し窓口で、紙芝居を借りる父親と子供がいた。わー、好いなーと思った。

紙芝居を聴かせて、目をまん丸くして聴く子供の顔。娘が小さい時に数回、図書館の紙芝居を借りて読んだことがある。

紙芝居は、また、いつかどこかで、やりたいものだ。素晴らしいメルヘンの世界。

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November 26, 2006

気をとられると云うことの意味

毎日の生活で、仕事や生活で、気になることが多い時、気をとられることが多い時に、人生はただ慌しく、その時々をこなして生きているように感じる。気になってる物事が、うまくいかなくて悲しくても、とてもうまくいって嬉しくっても、ただ、洗濯機の渦潮の中で揉まれ回っているだけのように感じる。

会社を辞めていた期間に感じれたことは、幽体離脱のように、自分を第三者的に観察する時間だった。人生の半分くらいは、"自分は一体何者なのか?"と云う問いを考えながら、何をすべきかを選択しながら生きれたら好いなーと思う。

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November 25, 2006

数字の醒めた目の効用

最近、日本の医療費31兆円の大きさを改めて再認識。トヨタ自動車の売上げが21兆円、三菱商事が19兆円とか比べてみるとそう思う。

一方、パチンコ産業の一説30兆円にも驚く。サウジの石油収入もバレル$50くらいと計算して年間20兆円くらい。

イメージで社会を捉えていても、数字は、何か醒めた目で、何かを語っている。とても新鮮な気づき。


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November 24, 2006

ハッピ、鉢巻、兜、火男

昨日、中東のゲスト 28才男性一人をつれて大学祭を見学、米国の軍事大学を卒業の彼は、目を丸くして驚いていた。屋台の食べ物への女学生の勧誘、奇抜な髪型の若者のロック演奏・絶叫、フォークダンス、中東の研究論文など。そして、偶然、私の後輩の卒業生にもあった。いつも大学祭は新しい刺激をくれる。

その後、ゲストの関心は日本的な、サムライ的な土産などだった。浅草で、お笑いのひょっとこの面も買っていた。ひょっとことは、「火男」と書くことをはじめて知った。火を起こす時に、確かに口を尖がらせる。こんな気づきも新鮮だった。

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November 23, 2006

中東ゲストを大学祭に案内

今日は、都内の大学祭を、中東からの若いゲストを連れて案内する。このシーズンは、毎年私は、何ヶ所かの大学の大学祭を回るので、丁度来日中のゲストに話したら、見に行きたいとのことであった。

私にとっても、大学祭は新鮮な驚きだらけなのに、中東の若者にとってはどう見えるのだろうか?その反応振りを見るのも楽しみだ。

私にとって大学祭の魅力は、大学生の世界を垣間見れること、音楽・パフォーマンスの新鮮さ、面白い分野の研究発表(地球誕生などの映像化、中東の研究論文、など)、日本・世界各地の屋台の食べ物など、数えればきりが無い。

兄弟・姉妹6人の中で、私一人、4年制の大学に出してくれた両親。両親を大学時代に、あるいは生前に、一度でも大学を案内していれば、両親はどんなにか嬉しかったことだろうと、今ころになって思う。6人の兄弟・姉妹の中で、私を代表に大学に出してくれた兄弟・姉妹にも感謝する。

大学構内には、そのころの私が、ふわーと空気の中に存在しているようにも感じる。自分の青春時代との再会の場所なのだ。

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November 22, 2006

久しぶりの製油所訪問

昨日は、中東からのゲストを連れて千葉姉ヶ崎の製油所を訪問した。特急電車の車窓からデズニーランドの場所を指差したり、ちょっと都心を離れて行くと、観光気分も出てくる。

久しぶりに石油精製設備や、海の蒼さ、遠くのタンカーなど見ると、やはり長く携わって来た石油の仕事に対する愛着があった事に気づいた。

誠実に対応して下さる製油所の方々に、今まで訪問した各地の製油所、基地、タンカー乗り組みの方々との交流を思いだした。 現場の人達には、どこの会社も、穏やかな人間味が前面に出てくるようにも感じた。


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November 21, 2006

「君の名は」

「君の名は」で有名な岸恵子さんの実家は、横浜・白楽との事で、行きつけの白楽商店街のジャズ喫茶のママは、年に1~2回、商店街で、フランスから帰国中の岸恵子さんを見かけると云う話にびっくり。讃岐うどん屋さん、鰻屋さん、など出没されるらしい。

「忘却とは忘れ去る事なり、忘れ得ずして、忘却を誓う心の哀しさよ」、佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さん)と一世を風靡した「君の名は」。

私も是非、偶然、商店街を歩く、岸恵子さんに逢ってみたい。真知子巻きで数奇屋橋に佇む、氏家真知子さんが、そこにいると思うと、銀幕の世界にタイムスリップと云う感じだろう。不思議な感覚。

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November 20, 2006

から揚げ好き、ひじき嫌い

現代の小学生の食べ物の好き嫌いは激しく、嫌いなものには一切見向きもしないそうだ。小学校の保健室で勤務する人の話を聴いた。

嫌いなものに、ひじきがあり、人気あるものに鳥のから揚げがあると聴いた。これじゃ、駄目だと直感した。

から揚げは、大概、人気あるが、カロリー・脂肪の点で最悪。 子供の生活習慣病の源かと思った。ひじきのカルシウム・マグネシウムのバランスはカルシウムの吸収に最適なミネラル比率なのに、あまり食べる子がいない。

突然死した、甲子園出場の野球選手が好物だったのが、鳥のから揚げだったと言う話を聴いた。練習の後、いつも沢山食べていたと言う。

食育の大切さをまた感じた。

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November 19, 2006

鹿児島・モロッコ・アリジェリア

世界地図を見ると、日本の大体の地域は北緯30度から北緯40度の中に入る。北緯30度の少し北の鹿児島は、米国では、ニューオリンズ付近、中東ではクウェート付近。

欧州方向では、何と北アフリカのモロッコ・アルジェリアに相当する。欧州は随分北に位置しているが、地中海へ流れ込む海流の暖かさで北緯の割りには温かいのだといわれる。

世界地図での新たな発見。

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November 18, 2006

医療は高齢化社会の成長産業?

今朝の日経の記事の見出しに、ちょっと違和感を覚えた。病気が増える事を当然に、産業としての成長性を論ずる経済論の冷たさを感じた。

平均寿命は世界一でも、不健康年齢も世界一の日本人。人生の最後の7年弱を病気で過ごす日本人が、評論家のように、他人事のように、医療は今後の成長産業と言えるだろうか?

病気や寝たきりにならないためには、予防のための健康教育、食育が、よっぽど大切だと思う。やむを得ず病気になった人には、好い医療を充実させる必要があるが、それを成長産業と云うのは、無神経過ぎると私は考えてしまう。葬儀社も成長産業と言った時の言葉の響きに、私の感情は反発をしてしまうのと同じだった。

確かに、質の高い医療サービスを受けるには、公的保険だけの制度ではいけないと思う。世界一の競争力を持つ日本の製造業と比べれば、日本の医療・医薬品産業は低い水準と云われる。確かに今後、医療分野の自由競争で質を高めなければならないとは思う。ただ、"医療は成長産業"と云う言葉に、冷たいものを感じてしまった。

医療のお世話にならないために、食育もがんばろうと思う。

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November 17, 2006

集中と弛緩、メリハリ

最近、中東からのゲスト来日予定が多く、会社の仕事が忙しくなって、少し、昔の仕事にドップリ漬かっていた時代のことを思いだした。

そんな時には、今の自分の状態が、ちょっと不健康になっているのではと感じることができる。ちょっと軌道修正の必要ありと感じる。何事もほどほどに、そして集中と弛緩のメリハリが大事。全然違ったことを考えたりすることも大事だと思う。

今度の休日には、Jazz喫茶に行ったり、観光や健康の勉強をしようと思う。

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November 16, 2006

特別な忘年会

忘年会と云えば、今までは会社の関係を直ぐ想い出していたが、今年はできるだけ、特別な思いの忘年会ができればと思っている。

亡くなった父の満州時代の同窓会・鳳城会のお誘いを先日受けた。これには、万難を排して、ぜひ出席したい。来年は、母が過ごした満州ハルピンへの旅ができることを強く願っている。兄弟・姉妹との忘年会も優先したい。

そして、ある快晴の日の休日に、横須賀、観音崎から浦賀水道を行き交う船を見ながら、散歩をしてみたい。

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November 15, 2006

旅の目標

またJR東日本の大人の休日クラブの特別割引時期(11/27~12/10)が近づいて来た。安く旅行出来る期間に、何としても旅行を計画したいと思っている。

その楽しみがあるから、ちょっと頑張れる。生活にもメリハリが大事だと思う。昼は頑張る交換神経の出番。夜はリラックスする副交換神経の出番。頑張り過ぎても、リラックスし過ぎても身体には良くない。それと似ている。両方のバランスが大事だと思う。


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November 14, 2006

業界パーテイー

昨日は、アブダビ国営石油の代表団来日のレセプションが帝国ホテルで披かれ参加した。

久しぶりに会う業界の人も沢山いて、私にとっては、大変貴重な機会だった。4年前、会社を辞めてから、再び私も、長く携わって来た石油・ガスの仕事の関係の方々と、このように会え、近況を語り合う機会がくるとは思っていなかった。

会場で、仕事の話より、懐かしい話に気をとられながら、多くの再会をした。

人生は、半分自分が決め、残り半分は何か自分のコントロール下ではないものに導かれているのかも知れない。

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November 13, 2006

空のポケット

先日、運動会をテーマにした俳句を手帳にメモした。

「玉入れは、空のポケット運動会」

「運動会、転がって行く ゆで玉子」

快晴の空と、地面にゴザやシートを敷いた上に座っての弁当の情景が浮かぶ。

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November 12, 2006

地味な先輩

今日は、仙台から大学時代から地味な先輩が上京、大学祭の見学に一緒に行く。余り大勢の同窓会を好まない先輩で、昔も今も地味一本やり。

大勢の前では静かだが、2~3人の前では、面白い。おとなしいが、酒でも飲んで、つぼにはまった時は、結構吉本興業並み。

絶滅品種の動物のような珍しい先輩の上京を、そーっと隠しカメラでとらえるように、今日は会いに行く。可笑しい。

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November 11, 2006

石炭の時代は続いていた

世界的にこの3年間の石炭の需要の伸びは急速で、その前の23年間(1979年~2003年)の伸びに匹敵すると云う。その伸びの80%は中国・インドと云う。米国でも石炭は残っている。石炭から石油の時代と言って、日本では切り捨てられた石炭が、現在、世界的には確固たるエネルギーとして位置ずけられている。

石油、天然ガス、原子力も新エネルギーも総動員しても、石炭を切り捨てては、世界のエネルギーは賄えない。石炭の使用を前提とした、二酸化炭素対策技術も進められている。

来日中の国際エネルギー機関の事務局長の講演で知った。

その石炭のことを思うと、映画"ひだるか"や"三池""フラガール"のシーンを想い出した。多くの亡くなっていった、貧しい石炭労働者の顔々が浮かんで来た。

極端な変化を信じると、実は何か大きな落とし穴を持っていると思った。廃れるものにも、また日が昇る時、見直される時がくるものを感じた。

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November 10, 2006

韓国の友人

今朝は、出勤したら、朝一番で韓国の友人が私を訪ねてくれる。17年前の中東で、ともに石油会社の駐在員として、家族くるみで交流した。彼は、韓国の大石油会社の役員となり、今回の忙しい来日のスケジュールの合間に早朝、私と再会する時間を提案してくれた。

激職にあっても、彼の優しい性格は変わっていないように思う。私は去年、娘と旅したアブダビの写真をもって、今日は会社へ行く。ただ、感動の再会になると思う。

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November 09, 2006

俳句番組

昨日朝6時前、偶然つけたTVの俳句番組に、知ってる人の顔。立教大学の横山先生(唯識論)が俳句のゲスト出演をしてらっしゃった。私が属する座禅の会、菩薩会の会長。俳句もやってらっしゃったとは、びっくり。

以前、房総・館山の能忍寺に座禅に行く時に、列車の中でご一緒した。先生は、新宿で時々、哲学カフェと云う語らいの時間ももっておられる。哲学の歌声喫茶のようなものか?いつか行ってみたいとも思う。

先生が選んだ句は、「暫くは、木の実しぐれの中にいる」奈良の秋の情景のようである。私が印象に残った句は、「秋惜しむ、旅行カバンに残る地図」。"そうだ、京都へ行こう!" と云う気分になる。

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November 08, 2006

イカ検定?

佐賀県唐津では、来年2月に「呼子イカ検定試験」を実施すると云う。受験料3000円で、12月から願書を受け付けると云う。

検定マニアの私としては、検定と名がつくものには何でも興味が湧くが、これには参った。ここまでやるか?とあきれるやら、検定マニアの自分が滑稽で、自嘲の笑いが出た。

名刺にイカ検定合格など書いても、どうするんだろう? 唐津市のユーモアセンスに降参。

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November 07, 2006

東洋医学

内臓と五感のつながりに何か神秘的なものを感じる。 肝臓と目。心臓と舌。脾臓と口。肺と鼻。腎臓と耳。東洋医学の世界。

東洋医学における血液は、精神活動を支えている物質で、血液が不足すると、不眠・不安・健忘など症状が出る。西洋医学では、血液は、全身に栄養を行き渡らせるもの。

また、東洋医学では、身体を、"気"を通した宇宙のように捉えている。肉体と精神の境界が薄れる世界。ますます、興味が沸いてくる。

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November 06, 2006

八百屋さんやスーパーでよく柿を見かけるが、全て"種無し柿"と知ると、興醒めしてしまう。柿には、やはり種があった方が好い。天はあらゆる不自然を罰すると思う。人間の傲慢さを思う。

秋の、田園風景の中の、柿のだいだい色は、ひときわ鮮やかに美しい。私は、とりわけ、柿の実の色に、いつも心惹かれる。

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November 05, 2006

神奈川大学文化祭

4日は、近くの神奈川大学の文化祭、神大フェスタに昼ころのんびり、自転車で出かけた。沖縄そば、水餃子、を食べ、Jazzやラテン音楽を聴き、中庭での神大スター決定戦では、三味線、手品、ダンスなども素晴らしかった。バスケットボールやサッカーボールを使ったパフォーマンスや、エネルギッシュなストリートダンスも圧巻だった。

若さと生命が弾ける、若者達を沢山見れて幸せだった。自分の大学生活や学園祭を見たら、たぶん亡くなった両親がしたであろう表情を、私はしながら、学園祭の光景に浸った。


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November 04, 2006

北町奉行所、八重洲北口

昨日、第一回江戸文化歴史検定を、青山学院大学で受験した。犬に袴を着せた愛犬家もいたり、和服で受験する人、報道陣など、賑やかな受験場風景だった。

「南町奉行所は、今のどこらへんにあったか?」などの設問に、何だか"江戸おたく検定"って感じで、時に可笑しかった。それに挑む自分も可笑しかった。回答は有楽町マリオンあたり。

北町奉行所は、遠山景元(金さん)のいたところ、今の八重洲北口。よく通る八重洲北口あたりに白砂利(お白州)がひかれ、「この桜吹雪が目にはいらねーのか!」と、肩を出して、袴の裾を飛ばして金さんが凄んでいたのかと思うと、思わず、にんまりとしたくなる。

11代将軍・家斉の死後(1841年)、天保の改革で有名な老中・水野忠邦により大抜擢されたのが金さん、それでも金さんは水野に批判的だったと云うから金さんらしい。

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November 03, 2006

エルサレムと日本人

エルサレムは、三つの一神教の聖地がある。ユダヤ教の嘆きの壁、イスラム教の岩のドーム、カトリック教の聖墳墓教会。エルサレムを訪れ、それらは隣り合わせにあっても、各信者は、他の宗教の聖地を訪れることは無い。

一方、日本人の多くは、エルサレムを訪れると、四国四十八箇所巡りのように、三つの聖地を周って、参拝すると云う。これが、日本人の多くが持つ、各宗教を許容する宗教観の表れであるとの解説を聞いた。(山折哲雄さん講演)

そして、日本の寺院、神社は、森や山にすっぽり隠れるように造られることが多いと言う。西洋では、自然の中に、その存在を主張するかのように、聳え立つ建物が多いと対比される。

全てを、許容し、すっぽりと自然の中に収まる存在、そこに安らぎがあるように感じる。

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November 02, 2006

ニュージランドの友人

昨日夜、新宿で、ニュージランドから来日中の友人と会食した。彼は、40代前半の日本人で、オークランドに住み、ニュージランド人の奥さんとの間に6歳4歳2歳の子供がいる。

彼は、毎日子供達に、「君がいてくれてお父さんは幸せ」と英語で、いつも言ってると云う。子供達の写真を見せて貰うと、確かに安心した表情をしていた。英語だと、こんなことも素直に言い易いのかなとも思うが、素直に表現するのはうらやましく思えた。

自分の会社をきりもりして、苦労も絶えないと思うが、子供達との信頼関係が、素晴らしいと思った。

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November 01, 2006

金閣寺と裏山

金閣寺は、周りの木々や池や裏山と一体となって、その美しさがあると云う。

裏山が無くなって、周りの木々が無くなって、金閣寺だけが残ったとしたら、どうなるのだろう? 想像して試る。確かに、広っぱに、金閣寺だけでは、滑稽な建物のように思える。

一方、「金閣寺が無くても、その木々や池や裏山は、金閣寺だけの建物よりも美しいと思う」と云うのが、宗教学者・山折哲雄さんとはの考えであった。

ちょっと裏山へ入り、金閣寺の方をを見ると、すっぽりと金閣寺が木々の中に消えてしまうと云う。そこが、日本の美学の原点だと山折さんは云う。

金閣寺より、木々や山々が主役だったのか? 人生の小さな気づき。

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