空蝉(うつせみ)
昨日夜、平安時代に着た十二単(じゅうにひとえ)の着付けを、銀座ヤマハホールの「京都おこしやす大学」の講義で初めて見た。十二単と装束姿の当時の男女を見ると、幼い時代に見た雛人形を想い出した。一緒に父母の顔も浮かんできた。古い汚れた小さな雛人形だったが、何十年も昔の雛人形の顔まで想い出した。
十二単は着るのは大変だったが、脱ぐのはまとめて脱ぐので簡単だったと云う。十二単が重ね着のまま、優雅に脱ぎ捨てられている様を、宮内庁出身の方の説明では「空蝉」とも云ったと云う。
フェリス女学院、三田村雅子図書館長の説明で、源氏物語の世界を覗いてみた。
Comments
源氏の章題の空蝉がここからきているとは知りませんでした。
想像がふくらみますね。
Posted by: のほほん | October 26, 2006 08:31 AM
のほほんさん、確かに"蝉の脱け殻"って、味わいがありますね。表現力は、人の脳を刺激します。遺伝子のスイッチ・オンですね。時に、旅と同じだとも思います。
Posted by: life-artist | October 27, 2006 06:16 AM