昭和20年のクリスマス
1945年(昭和20年)のChristmasの日、旧満州の新京(長春)は朝から粉雪の舞う寒い日の朝だったと云う。難民収容所そばの雪の中で、孤児の3才の女の子、のんちゃんは赤い靴下を持ったまま・・・・死んでいたと云う。
終戦の年のソ連軍の侵攻の混乱の中、3才の、のんちゃんの母親は、「サンタのおじいさんと一緒に逢いに来るから・・・」と、のんちゃんに言い残して亡くなったと云う。通りかかった日本人が、のんちゃんを収容所につれて来てくれた。
当時、17才で収容所にいた男性の記録が、昨日の朝日新聞・横浜版に載っていた。彼は、のんちゃんに「サンタさんは来ないよ」と教えてやればよかったと後悔している。 余りにも、哀しくて、美しい、人生のシーンだと想った。
Comments