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August 05, 2006

若冲と江戸絵画展

米国の日本美術コレクターのジョー・プライス氏の収集品の公開「若冲と江戸絵画展」が上野の国立博物館で開催中である。プライス氏は、独自の審美眼で、江戸時代の無名の奇想の画家の絵を買い求め、「若冲を蘇らせた米国人」とも云われる。

今回の展示で驚いたのは、プライス氏の光の演出。屏風絵に朝のような柔らかい光を当てたり、光の度合いを上げたり弱めたり、角度を変えたりすることで、その、屏風絵を実際に見ていた人が、1日の中でどのように見ていたか、四季折々の中でどのように見ていたかがわかる演出である。

同じ絵が、光の状況で、色々な表情を見せてくれる。動かない絵画でさえもこのように光の加減で変化することを想うと、人間と云う、変化している生きものが、毎日どれだけ激しく変化する様を外に見せているのだろうと想う。

雪の舞う山道に、2人の従者をつれた貴族が馬に乗り立ち止まっている屏風絵(酒井抱一作)に当たる淡い光の変化の中で、「駒とめて 袖うちはらうかげもなし 佐野の渡りの雪の夕暮れ」と云う藤原定家の歌が幻想的であった。

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