光ちゃん、幼な馴染み
昨日、名古屋ヘ来た。春日井に住む、光ちゃんと名古屋駅前の居酒屋で一杯飲んだ。
7才くらいの時、故郷大牟田から名古屋ヘ引っ越した光ちゃん(みっちゃん)一家。一番仲が良かった光ちゃんの引っ越しは、子供ながら、お互いにとても辛い想い出になっている。引っ越しの朝、家の前からタクシーで駅に向かう光ちゃんの顔を見るのが哀しくて、私は光ちゃんの家の前で見送れなかった。私の母が気を利かせて、ミルキーを私からと云って、タクシーに乗り込む光ちゃんに渡したとのこと。光ちゃんは、その後ミルキーを見ると、哀しくて、ミルキーが食べられなくなったと云う。大牟田から名古屋ヘ行く汽車の中ずーっと、「ひろちゃん」(私のこと)との別れが哀しかったことを想い出すと光ちゃんは云った。
お互いに、仕事のこと、家族のことなど、まだまだ悩みは尽きないが、55才の男どうしが穏やかにお酒を酌み交わした。ただ、お互いに、目の前にいる、幼な馴染みの顔が、嬉しくて幸せなひと時であった。名古屋駅前で別れたあと名古屋の灯りがとても暖かく見えた。母の背で、子守り歌を聴いてるような気持が蘇った。
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