30年後の最新情報、東方見聞録
マルコポーロが、ジェノヴァの獄中で、同じ牢獄にいたバステイケロと云う人物の協力を得て、その旅行記を編纂したのは、帰国後およそ30年後の、1298年頃とのこと。平均寿命も短い時代に、何という、ゆったりとした展開と驚いた。パリ国立図書館に、東方見聞録の写本が保存されていると云う。
ヨーロッパ人が、日本の存在を知った最初の書物がこの「東方見聞録」だと云う。この後、3世紀を経て、1543年のポルトガル人の種子島漂着、1549年の宣教師ザビエルの来日に繋がって行く。
ー「外国人の見た日本」宮口仁著、紀伊国屋書店からー
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