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May 19, 2006

戦後の苦労の手記

先日満洲引き揚げ者・鳳城会の方の戦後の生活の手記を読んだ。中学生で、ヤミ物資の行商をされた苦労、兄弟姉妹の愛に涙した。小さな子供が、勉強する暇もなく、ただ生きるために働いた。

昭和22年の正月に、父親に、本来なら中学に行くべきだが、家のために犠牲になって働いてくれと云われたそうです。別に行きたいなど思わず、食べることが先だと納得していたら、姉が父に、弟だけは中学ヘやってください。学費は私が稼ぐからと、涙ながらに頼んでくれたそうです。

その後、その方は、熊本大学の教育学部をでられて、教員を37年も勤められ、今は穏やかな生活をされておられます。

読んだあと、確かに人生に勇気をもらった思いでした。

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