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February 05, 2006

こわい風邪薬

「こわい風邪薬」の著者、宮田雄祐医師(八尾総合病院免疫血液センター所長)の講演を聴いた。

風邪は、鼻と喉の病気で、脳や筋肉へは行かない。 風邪ウィルスが鼻、喉の細胞に突き刺さると、血管は、発熱物質(プロスタグラデイン)を出し、体温を上げる。 38度、39度の熱が出て数時間で、ウィルスは溶けてしまう。 人間の免疫システムは、人類始まって以来、熱を出すことで人体を守ってきた。

これに、アスピリンや、ボルタリンなど解熱剤を使ってしまうと、熱を下げ、治らず、また副作用で脳を痛める。風邪薬で、子供が嘔吐して、何人も亡くなってから、1998年12・25 "アスピリン系風邪薬の子供への投与を禁止"となった。 (ボルタリンは、本来リュウマチの薬で、解熱の副作用が大なので、風邪薬に使う邪道がまかり通って、被害を拡大している。 リュウマチの患者より風邪薬に使った方が経営上良い。)

ウィルスは 生き物ではなく物質。 風邪は、身体を温めて、休んで治せば良い。 日本ほど、風邪薬の危険にさらされている国は無いとのことであった。 風邪に効く薬はなく、また風邪薬と云う正式名称は世界的にもなく、日本では 厚生労働省の分類で、"精神神経用薬"の欄に、風邪薬の項目があると云う。

消費者、市民は、自分でも 色々な意見に耳を傾け、自分の身を守らなければならない。 ましてや、幼い命にかかわることは、なおさらである。

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