杜子春と 山椒太夫
昨日、渋谷の紀伊国屋で、脳を鍛える名作読本と云う本に出あった。 ずーっと昔、母から聞いて強い印象が残っていた、芥川龍之介の「杜子春」、寝ながら聞いた安寿と厨子王の物語・森鴎外の「山椒太夫」。
その二つの作品が、書店で、偶然私の目の前に現れた。 パラパラとめくるだけで、子供時代に想像した情景が蘇る。 思わず涙がでる。 読み続けられない。
家で、じっくり読みたいと思って買った。 何か妙に、昔 無くしたものを見付けたような、安心が訪れた。 母が、一人涙しながら読んだであろう文字を、噛みしめるようにまた読める事に、大きな喜びを感じる。
Comments
安寿と厨子王は私もよく子どもたちへの寝物語に話しました。目誣いたお母さんが「安寿恋しやホ~ヤレホ~厨子王恋しやホ~ヤレホ~」と歌っているのを、大きくなって偉くなった厨子王が聞いて再会を果たすのですよね。お姉さんは厨子王を守るために自分の身を犠牲にするのですよね。大好きな物語です。
Posted by: 佳代子 | September 06, 2005 05:58 AM
佳代子さん、そうです。 「安寿恋しや ほうやれほ」 です。 其れが、悲しくて、書けなかった事です。
Posted by: Life-Artist | September 06, 2005 07:07 PM
Life-artistさん、佳代子さん、いつも楽しみにこのブログと、コメントを読ませていただいてます。
寝物語といえば、私も年の離れた長姉に読んでもらっていました。お話の読み聞かせを家族にしてもらた思い出は、とてもいいものですよね。
私も子供の心の肥やしになれば・・という重いから、絵本を娘に読み聞かせていますが、自分自身もだいぶ楽しんでいます。
Posted by: 美鈴 | September 07, 2005 09:46 AM
美鈴さん、寝物語は、豊かですね。 心の拡がり、痛みや喜びのわかる想像力を造る気がします。 子供さんに沢山読んでやって下さい。 将来、大きな心の財産になるでしょう。
Posted by: Life-Artist | September 08, 2005 05:06 AM