抑制の美学
最近、講談にも関心が出て、「南部坂 雪の別れ」と云う話を覚えたくて、コピーを時々みる。
大石内蔵助が、瑤泉院(浅野内匠頭様 ご後室)に、最後の別れの為、南部坂を訪れた時、遂に 最後まで、覚悟を明かさなかった。 内蔵助が帰った後、袱紗包みの中の和歌ならぬ連判状に気づき、内蔵助を罵った瑤泉院は自分を恥じる。
この様な、感情の抑制された 内蔵助の行動に私は、強烈に心を惹かれる。 芥川龍之介の「半巾」、チャップリンの映画「ライムライト」などにも、強烈な「抑制の美学」がある。
両親の愛も、似たようなものだったことを今 思う。
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