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April 30, 2005

「笑い」について

「笑い」がもたらす健康への効果は、色々な医師の本にも書かれている。 「笑い」は免疫活性ホルモンの分泌を促したり、βーエンドルフィン(快感ホルモン)を分泌し鬱気分を追い払う。 交感神経優位の緊張状態を和らげる副交感神経を刺激しバランスをとってくれると云う。「笑い」も"はり、きゅう、漢方薬"と同じ効果をもたらしているという。 石原結実先生、安保徹先生、村上和雄先生などの著書にも沢山、「笑い」の医学的効果が書かれている。村上和雄先生の吉本興業との共同研究と云うのも面白い。

私は、「笑い」の根本は「驚き」だと思う。想定外の言葉、展開に驚き、その内容が自分に不幸をもたらさない事の場合、人は笑ってしまうのだと思う。 驚きは、好奇心を刺激し、もっと見たく知りたくなる事で、人生に積極性ももたらす。私はユーモアや「笑い」が大好きで、毎日何か、今日の小さな驚きを探している。 それは、生きていく為の甘美なエネルギーでもあります。

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April 29, 2005

JR脱線事故に思う

JR宝塚線の脱線事故(4/25)の続報のニュースを聞くたびに、気が滅入る。 その日の電車に乗り合わせる運命、パニック状態で運転したであろう運転士の心理、人生の激しい場面に、気がすくむ。 一生懸命、普通に生きていた人達が大勢、突然亡くなってしまったことに、大きな悲しみを感じる。 人生の平穏な、穏やかな日の有り難さを感じる。 自分が生きている事は偶然なのか? 運命なのか? 何れにせよ、有限な生命。 悔いのない、自分の心に恥じない生き方を、日頃から心掛けたいと思う。

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April 28, 2005

北緯42度、肉食文化の境界

北緯42度より南の大地は、暖かく、米や野菜が豊富に獲れ、魚介類も沢山獲れ、猿が住める場所。 猿が住める場所は、気候が温暖で、食べ物が豊富、肉を食べなくても生きていけるから、この土地では、肉食文化は生まれなかった(真弓小児科医院、真弓院長著書)。 因みに日本は(北緯20'25 ~ 北緯45'33)。

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April 27, 2005

和英辞典のユーモア

時には、和英辞典もユーモアの宝庫であると感じる。 例えば、「チンドン屋」を調べてみたら
"One-man Orchestra"とは驚いた。 (ちょっと、大きな辞典では、"a band of musical sandwich men""ding-dong band for publicity"とある).

「おから」を"Residue of Tofu"と云うのも笑った。( 大きな辞典では"bean-curd refuse" "lees of bean curd")

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April 26, 2005

小林ハルさんの言葉

昨日、小林ハルさんが105才で亡くなったとのニュースをTVで知った。 盲目の為、5才から 旅芸人の仕事をなさって天寿をまっとうされた方です。彼女の言葉が、私の人生に、強烈に訴えました。 「良い人に巡り会ったら祭り、悪い人に巡り会ったら修行」。 祭りと修行の織り成す人生を、とても味わい深く思えた。 そのような言葉を残してくれた、彼女に心から感謝している。

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April 25, 2005

「立命」の意味

人間には定められた運命や、決められれた遺伝子があると云う。 それを、人間の意思で、変えていく事を「立命」と云う事知りました。 病気の遺伝子も、スイッチをOff にして、免役の遺伝子のスイッチをOn にするなど、生活の仕方で変えられます。 努力で運命を変える事、それが「立命」。 素晴らしい事です。 流石、意思を持った崇高な人間ができる事だと思います。

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April 24, 2005

身体は魂の仮の宿

人間の身体は、魂の仮の宿、魂をいれる容器のようなもの。 身体は沢山の精巧な部品で出来ている。毎日、黙々と働いてくれる自分の身体にご苦労様と声をかけたくなる。最近、知人のお見舞いに行った時、同行した姉が、知人に云いました。 「身体の部品に、日頃から、有り難うと声をかけて下さい。」

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April 23, 2005

人生の操縦桿

20代の時に自分を鼓舞した言葉が、何十年振りにも、再び自分を鼓舞してくれる。
「思った通りに生きなさい。 さもなくば、生きてきた通りに考えるようになる。」

鎌倉円覚寺の僧の話に、人は、死に直面した時、行動して失敗した事より、やりたかったけど出来なかった事に思いが残ると云う言葉があった。 時に、人生を自動操縦装置に任せる事も多いが、人生の操縦桿をしっかり握りしめて、自分の人生の選択が出来たら素晴しいと思う。 自分の良心に導かれ、内なる自分と対話して、遺伝子の力を信じて、行動出来たら素晴しいと思う。

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April 22, 2005

動植物の生命

動植物の生命そのものが、人間の食事。 お金は払っていると云っても、生命の値段は払っていない。 お金を払っているのは、手間賃だけ。 ー筑波大学 村上和雄先生の講演ー
食事の前に、手を合わせる事の意味を思う。

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April 21, 2005

凛とした国

拉致被害者の横田夫妻を、数ヶ月前に川崎駅のホームでお見かけした事があった。 私は思わず、「応援しています。頑張って下さい。」と短く声をかけた。 「有難うございます」と、ご夫妻は、ちゃんと目をみて挨拶してくれました。 横田夫妻は、親として耐えられない程の苦しみを背負いながら、耐えながら日々活動されている様子に、頭が下がる思いです。 横田さんは 「この事件をきっかけに、日本が、凛とした 正義の国になるように活動しています。」とおしゃっているそうです。 人生に訪れた、押しつぶされそうな不幸と、堂々と闘われているご夫妻に心打たれます。

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April 20, 2005

サムシング・ グレイト

人体の60兆の細胞の一つ一つの細胞の核のなかに、30億の化学文字の情報が書かれている。大百貨辞典3000冊分の情報が、1グラムの2000億分の1の核なかに書き込まれ、人体の各臓器や器官を指令、動かしている。科学者はこれを読もうとしているが、これを書いた人は誰なのか? と疑問が湧く。 村上和雄先生(筑波大学)は、これを、"Something Great"と呼んでおられる。 科学が神に近づくような世界です。

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April 19, 2005

今日は食育の日

知育・徳育・体育より先に、食育。 身体も心も健全な食事から。 食の乱れも、孤食も、人間を蝕む。 人間は食べ物そのもの。 今日は、静かに食の大切さを考えてみましょう。

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江ノ島から見た夜景

一昨日、江ノ島の島の中のレストランで夕食をする機会があった。 江ノ島側から陸の海を隔てて、海岸に並んだ灯りの線をみると、フランスのニースの光景を不図、思い出した。7~8年前に出張で行った時に、心に焼きついたニースの光景。 中東のオマーンのマスカットの海岸が、熱海とそっくりに思った事もあった。 日本の風景と外国の風景、意外と、連想するものだ。

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April 18, 2005

スナック菓子の驚異

コンビニのスナック菓子について、佐藤務医師の著書に次の解説があります。健康に関する驚きです。

1袋約550kcal、その内53%が脂肪、44%が糖質と云う最悪のハイカロリー・アンバランス食品。ビタミン・ミネラルはほぼゼロに等しく、代謝は全く考慮されていない。代謝がゼロだから殆ど脂肪と化す。 自己責任とは云え、メーカーの良心を疑うようなジャンクフード。 食の勉強は大切です。

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April 17, 2005

白血球とストレスについて

白血球について面白い説明を読んだ(安保徹医師の著書)。
白血球の仕組みを警備会社に例えると、マクロファージ(約5%)は、的確な指示を出すベテラン警備員で、 顆粒球(約60%)は勇敢な体育会系警備員、 リンパ球(約35%)は木目細かな文科系警備員。
ストレスが続くと、顆粒球が多い人(交換神経優位)は怒りっぽくなり、リンパ球の多い人(副交換神経優位)はうつっぽくなると云う。 肉食は顆粒球人間、菜食はリンパ球人間と分類。 面白い分析だと思った。

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April 16, 2005

体温への興味

昨日買った本(石原結実医師) に、体温と免疫力についての記述があり新しい気づきだった。
1℃の体温低下で、30%の免役力が低下。 ガン細胞は35℃で一番増殖し、39.3℃以上になると死滅する。心臓と脾臓は、熱で ガンにならない。 50年前の日本人の平均体温は、36.8℃だったたが、今は高くて36.2℃~36.3℃、 殆どの人が35℃台と云う低体温化現象が起きている。 体温の40%以上が、筋肉から生産されると云うから、運動の大切さをあらためて感じた。

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April 15, 2005

意識と云う映写機

禅の勉強の中で、人間は、「意識と云う映写機」を通して世界を見ているとの見方がある。世界は自分の内面にある。 人は、様々な独自の映写機を抱えて生きている。同じ人でも、その映写機は時に変わっていく。 その映写機を磨くのが修行か?

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April 14, 2005

ダイアナ妃の心の傷のこと

一昨日、TVで、ダイアナ妃が、両親の離婚で、哀しい子供時代を送った様子を知った。 母親が出て行った時、幼いダイアナは、玄関でずっと母の帰りを待っていたと云う。 どんなに哀しかったか、その様子が、まだ頭から消えない。 チャールズ皇太子も、8才で、乳母と引き裂かれ哀しい思いを味わっている。 それぞれの人の持つ深い心の傷のことを思った。

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April 13, 2005

診断名、"外向的引きこもり"

文藝春秋5月号のなかで、精神化医の斉藤環氏は、ライブドアの堀江社長を"外向的引きこもり"と診断、表現しているのが興味深い。 要約すると、即ち、世間で自明とされるさまざまな価値観への不信。手のうちを見せる率直さ。親や故郷、家族に対する理不尽な否認。 年長世代への反射的な嫌悪。 意思疎通の不器用さ。自信に裏打ちされない万能感。 そして世の中の引きこもりと最大の共通点は、「物語の欠如」と、「欲望そのものへの欲望」であろう。 と書いている。 私は、無機質な"物質的こころ"のようなものをイメージした。 斉藤医師の分析は、ちょっとした驚きであった。

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April 12, 2005

大海と波(禅の心)

先日、禅道場の住職の話を聴いた。 私は、禅の哲学が好きだ。心が安らぐ。

矛盾は生じた瞬間から元に戻ろうとする力が働く。 プラス、マイナスでゼロになる統一された世界を目指す。宇宙の摂理。
人間の業とは、遺伝子にも組み込まれた、過去からの印象の総合計。 人間の身体と心は波のようなもの、波は大海が無いと成り立たない。 その大海の境地への到達が禅による自由への到達。

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April 11, 2005

桜は5日間の客人

桜が咲いたら、もう桜と云う客人を送りだす時になった。 桜は5日間の客人、梅や桃も、小鳥も、虫も蝉も 人生の客人。 色々な客人を、心を込めて、もてなしたい。 自分も自然界の一部なら、そのような印象に残る客人になりたいものだ。 人の心に、鮮やかに残る、味わいのある客人になりたいものだ。 桜は5日間の為に、残り360日がある。 鮮やかであるためには、長い準備の期間がある。 鮮やかな人生の為に、コツコツと何かを準備できる自分になりたいと思う。

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April 10, 2005

森進一さんの離婚話に思う

森進一さんの生い立ち、10才の時の両親の離婚と貧しい母子家庭の生活、集団就職等考えると、やっと手にいれたその後の幸せを、守ってもらいたいと思う。彼の生い立ちから、彼の家族に対する思い入れはかなり強いものがあったように思う。 家族に対する強い思いがあっても、いつの間にか進んでいた夫婦の大きな溝に、深く考えさせられるものがあった。

人は体験した事でしか、理解出来ない。 成人するまで、別の人生を歩んできた者同士が結婚するのだから、結婚には、沢山の価値観の差が生じて当たり前かも知れない。 だが、その違う価値観に対する対処の仕方が、その後の人と人との繋がりを決定付けて行く。 違う価値観は、入り込まなければ、わからない。 白黒、○×の世界ではない。 理解力と、揺ぎ無い愛が必要なのだろう。 彼はまた、今C型肝炎の闘病中でもあり、人生の「まさかの坂」に直面している。 仮に離婚する事になっても、彼の立ち上がる力を祈っている。 「人生は苦しみから立ち上がる詩」であって欲しい。

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April 09, 2005

小田原城の桜

一昨日、快晴のなか、小田原城の満開の桜を見れた。 城の周りのお堀のそばの桜のアーチの並木道を歩いた。 時代劇のお殿様になったようだった。 小さい頃、いつも一緒にいた2才違いの妹と一緒に歩いた。 城のあざやかな白壁、青い空、心地良い春の風、雪景色のような桜の海、絵葉書のなかに入り込んだようだった。NHKの小さな旅のナレーションをいれる事ができるような穏かな、心に刻まれる時間だった。

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April 08, 2005

常温で固まる動物性脂肪

人間の体温(36度~37度)のなかでは、体温が39~43度の牛の脂肪は固まりやすい。 魚は海水のなかにいるので、魚の油は、人間の体内でも固まる事はない。 植物性の油も常温で液体。 (但しカレーのルーなどに使われるヤシ油は例外で、動物性脂肪と同じ性質。) 動物性脂肪(常温固体)は、植物性脂肪(常温液体)で流す必要がある。 この50年間の日本人の食の変化は、肉 9倍、玉子7倍、乳製品19倍、お米50%減少、イモ90%減少など、かなり高脂肪食化している。 生活習慣病の大きな原因と云われる。

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April 07, 2005

先生を尊敬しない中学生が8割の日本

世界の20カ国の中学3年生の、学校の先生を尊敬しているかのアンケート調査の結果の話に愕然とした。 韓国84.9%、 中国82%、 日本21% 。 19位でも70%台なのに、日本は断トツの最下位21%であったとのこと。 50%以下は、国としても危機的状況とも云われる。 物事を余りにも批判的に見る風潮は、自らにも同じ激しい批判が帰って来る。 日本は、今混沌の中にある。 子ども達、若者の荒涼とした、寂寥とした精神は、生活の乱れ、食の乱れと、また悪循環を起こしているようにも感じる。 精神的支柱になるような、新たな価値観が必要な時代だと思う。

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April 06, 2005

飽食の危険

最近 読んだ本の中に、現代人の病気が食べ過ぎによるものとの説があった。 「人間も含めた動物の何十億年と云う長い歴史を振り返れば、飢えていることが普通で、人間や家畜の一部が飽食の時代を迎えたのは、ごく最近のこと。人間の身体は、飢えや空腹には耐えられても、飽食には耐えられないように出来ている。」
このは、単に、「食と健康」にとどまらず、かなり色々な示唆も与えてくれるような気がする。 新たに考える材料です。

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April 05, 2005

質素さの中の安心

何か、質素さの中に安心を感じるのは何故だろうと思う事がある。 洗練された質素さは、日本的な美の中に、よく存在する。質素さには、自然との調和がある。 自分が生きていく事で、自然に対しては、なるべく波風を立てずに生きて行こうとする意思がある。 だから、心が穏やかになるのだろう。

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April 04, 2005

IQと EQ(心の知能指数)

IQ(知能指数、intelligence quotient)は、EQ(心の知能指数、emotional quotient)に含まれると云う。 勉強するにも、心を育てるのが先か。 科学は客観性が命、芸術は主観性の産物だが、人間にとっては、科学にも入口は芸術。 今朝、布団のなかで、そんな事を考えながら、降りしきる雨の音を感じながら、目が覚めた。


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April 03, 2005

坂村真民 の詩

今日は、町内会の花見に行く予定。 そんな花見の朝、素敵な詩の一節に出逢った。

「一輪の花にも、季節の心を知り、 一片の雲にも、無辺の詩を抱き、一碗の米にも、労苦の恩を思い、一塊の土にも、大地の愛を感じよう。」

「あかあかと日は昇り、あかあかと日は沈む。 何億回と云う繰り返しなのに、その新鮮さ。」

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April 02, 2005

心地良い義務感、即ち使命感

自分が納得していなくてもやらねばならない事、金の為にやらなければならない事などは、義務として重く心にのしかかる。 一方、愛する人が喜ぶ事、人が喜ぶ事をする事は、心地よい義務感として「使命感」に変わる。義務感と使命感の差は 朝 起きる時に表れる。 使命感があると、灰色の義務感がピンク色に変わる。 誰かが待っててくれていると思って行動する時、充実感がある。 更に社会に真に役立つ事を目指して行動する時、使命感は「志命感」(最近、姉が云った言葉、 造語)に高められる。 "志"をもって生きたいものだ。

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April 01, 2005

失敗学会

私は、「失敗学会」(東大、畑村教授代表)に設立当初(約3年前)から、会の名前に驚いてメンバーになった。 失敗は、誰しも避け難い。 誰しも、人生では、案外 沢山の失敗を経験するものである。 失敗に関する情報交換とそれから学ぶ事を考える事は極めて意義がある。 転んでも、ただでは起きないと云う考え方が、私は好きだ。 英語で、私の網に掛かるものは全て魚だと云う表現がある(All is fish that comes to my nets)。 微笑んでしまう力強さだ。

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